英語を話せるようになりたいと思い、オンライン英会話を検討している方は多いでしょう。
しかし、実際には「オンライン英会話を始めたけれど、思ったほど上達しなかった」という声も少なくありません。
なぜ、オンライン英会話は効果が出にくいといわれるのでしょうか?
また、どうすれば効率よく英語を身につけることができるのでしょうか?
この記事では、オンライン英会話をおすすめしない理由を詳しく解説し、その上で本当に効果的な学習法をご紹介します。
- 名前:やむ
- TOEIC 965点(リーディング465/495、リスニング495/495)
- リンガスキルジェネラル スピーキング 165点(CEFR:B2レベル)
- 理系
- 京都大学を大学院まで卒業
- 大手SIer勤務
- 英語力を活かして国際プロジェクトに従事中
画像は、実際にTOEIC965点を取得した際のスコアレポートです。
英語が苦手だったが、独学でTOEIC965点を達成した経験を活かし、読者の皆様に役立つ情報を発信中!

オンライン英会話をおすすめしない5つの理由
オンライン英会話にはメリットもありますが、初心者が効率よく英語を習得するには不向きな点も多いです。
ここでは、その主な理由を5つ挙げて解説します。
1. 受け身になりやすく、アウトプットが足りない
オンライン英会話では、講師がリードして会話を進めることが多く、受講者が受け身になりがちです。
「講師が話しているのを聞いているだけ」「質問に短く答えるだけ」というレッスンでは、自分の言葉で表現する機会が不足します。
英語を話せるようになるためには、積極的にアウトプットすることが重要ですが、オンライン英会話ではこれが難しい場合があります。
2. 予習・復習をしないと効果が薄い
オンライン英会話のレッスンは1回あたり25分程度のものが多いですが、予習や復習をしなければ、その時間だけでは英語力の向上は期待できません。
レッスン前に単語やフレーズを学び、レッスン後に復習することで初めて効果が出ます。
しかし、多くの人は予習や復習を習慣化できず、結果として「オンライン英会話を続けても話せるようにならない」と感じてしまいます。
3. 講師の質がバラバラで、相性の良い先生を見つけにくい
オンライン英会話では、講師の質に大きなばらつきがあります。
優秀な講師に当たれば充実したレッスンが受けられますが、そうでない場合は「ただ雑談するだけ」や「指導がわかりにくい」といった問題が生じます。
また、自分に合った講師を見つけるには何度もレッスンを受ける必要があり、それに時間がかかるのもデメリットです。
4. 文章構成や文法の指導が不十分になりがち
英会話レッスンの多くは、フリートークや簡単な会話練習が中心です。
そのため、文法のミスを指摘される機会が少なく、正しい英語の使い方が身につかないことがあります。
特に初心者の場合、文法の基礎ができていないと会話の幅が広がりにくく、学習の効果が薄れてしまいます。
5. モチベーションの維持が難しい
オンライン英会話は手軽に始められる反面、「続かない」「飽きてしまう」といった問題もあります。
特に、成果を実感できないとやる気がなくなり、途中でやめてしまう人が多いです。
また、自宅で受講するため、気軽に休んでしまうこともモチベーション低下の原因になります。
オンライン英会話を上手に活用する方法
オンライン英会話はデメリットもありますが、適切に活用すれば英語学習に役立ちます。
ここでは、オンライン英会話の効果を最大化する方法を詳しく解説します。
1. 目的を明確にする
オンライン英会話を始める前に、何のために英語を学ぶのかを明確にしましょう。
目的が不明確なままレッスンを受けると、学習の方向性が定まらず、結果的に「何となく受講しているだけ」になりがちです。
例えば、以下のように具体的な目標を設定すると、レッスンが効果的になります。
- 旅行英会話を身につけたい → 旅行に役立つフレーズを重点的に練習
- ビジネス英語を習得したい → 会議やメール対応に適した表現を学ぶ
- 英語試験対策をしたい → TOEICやIELTSなどの試験対策に特化したレッスンを受ける
目標を決めることで、レッスンの内容を適切に選択でき、学習のモチベーションも維持しやすくなります。
2. 予習・復習を徹底する
オンライン英会話の効果を最大限に高めるには、レッスン前後の学習が不可欠です。
予習のポイント
- レッスンで使う予定の単語やフレーズを事前に確認
- 会話で使いたい表現をまとめ、質問リストを作成
- テーマが決まっている場合は、自分の考えを英語で書き出しておく
復習のポイント
- レッスン中に学んだ新しい単語や表現をノートにまとめる
- レッスンで間違えた部分を振り返り、正しい表現を練習
- 音声付きのレッスンなら、録音を聞き返して発音やリスニング力をチェック
予習・復習を習慣化することで、学んだことが定着しやすくなります。
3. 自分に合った講師を見つける
オンライン英会話の講師には、ネイティブスピーカーやフィリピン人講師、日本人講師など、さまざまなタイプがいます。
それぞれの特徴を理解し、自分の目的に合った講師を選びましょう。
ネイティブスピーカー(アメリカ・イギリスなど)
- 発音やイントネーションを本格的に学べる
- 自然な表現を身につけやすい
- 初心者には少しハードルが高い
非ネイティブの英語講師(フィリピン・東欧など)
- コストが比較的安い
- きれいな発音で指導できる講師も多い
- ネイティブ特有の言い回しは少ない
日本人講師
- 初心者でも安心して学べる
- 文法の細かい質問がしやすい
- 英語で話す時間は少なくなりがち
講師の口コミや評価を参考にしつつ、いくつかのレッスンを試しながら自分に合った先生を見つけることが重要です。
4. アウトプットを増やす
オンライン英会話では、ただ講師の話を聞いているだけでは効果が出ません。
できるだけ多くの発話をすることを意識しましょう。
Yes/Noだけで終わらないようにする
- 講師から「Do you like music?」と聞かれたら、「Yes.」だけで終わらず、「Yes, I love rock music. My favorite band is…」など詳しく答えるようにする。
質問を積極的にする
- 「What do you think about Japanese food?」など、講師にも質問を投げかける。
意見を述べる練習をする
- フリートークの時間を活用し、自分の考えをしっかり伝える練習をする。
こうした工夫をすることで、実践的な会話力が鍛えられます。
5. 発音やリスニング力を鍛える
オンライン英会話では、スピーキングだけでなくリスニングや発音の向上にも意識を向けると、より効果的な学習ができます。
リスニング力向上のために
- レッスン中にわからない単語が出ても、すぐに翻訳に頼らず、前後の文脈から意味を推測する練習をする。
- 英語字幕付きの動画を活用し、ネイティブの発音やイントネーションに慣れる。
発音をよくするために
- 講師の発音をよく聞き、真似する(シャドーイング)
- 英語のリズムや強弱を意識して話す
- 発音が苦手な音をリストアップし、集中的に練習する(例:「th」「r」「l」など)
リスニングと発音の力を高めることで、会話のスムーズさが向上し、より自然な英語を話せるようになります。
6. モチベーションを維持する
オンライン英会話を継続するためには、学習のモチベーションを保つことが重要です。
そのためには、以下のような工夫をするとよいでしょう。
短期目標と長期目標を設定する
- 短期目標:「1ヶ月後までに英語で自己紹介をスムーズに話せるようにする」
- 長期目標:「1年後に海外旅行で英語を使って買い物ができるようになる」
進捗を記録する
- 学習ノートを作成し、覚えた単語やフレーズを書き留める
- 定期的に自分のスピーキングを録音し、成長を確認する
楽しく学ぶ
- 興味のあるテーマで会話する(映画、音楽、スポーツなど)
- 気の合う講師を見つけて、英語を話すこと自体を楽しむ
モチベーションを維持することで、学習の継続率が高まり、より効果的に英語を身につけることができます。
まとめ
オンライン英会話は手軽に始められるものの、受け身になりがちで学習効果が出にくいことがあります。
そのため、英語を本気で上達させたいなら、アウトプットを増やし、文法力を高める学習法を取り入れることが大切です。
しかし、正しく活用すればオンライン英会話も有効な手段となります。自分に合った学習法を見つけ、効果的に英語を習得しましょう。