受験生にとって避けれられない壁の1つである「英語」。英語は文理問わず配点が高く、全ての受験生に重要な科目です。
「英語ができるかどうかで受験の勝敗は決まる」と言っても過言ではないでしょう。
この記事では、
- 現役理系京大院生
- TOEIC初受験&学習1.5ヶ月で965点
- 塾なしで京大現役合格
- センター試験(現在の共通テスト)9割&英語満点
の筆者が実際に大学受験の際に使用していた英語参考書や英語参考書の選び方のポイントを紹介します。
この記事で紹介されている英語参考書を使用すれば、英語の全体的な底上げが可能です。周りの受験生に圧倒的な差をつけることができます!
- 大学受験生の人
- 受験に向けて使用する英語参考書を迷っている人
- 自分にあった参考書がわからない人
受験向け英語参考書の選び方ポイント3選
ランキング紹介の前に、大学受験生が英語の参考書を選ぶ際に気を付けるべきポイントを3つ紹介します。
- 長文・英作文・単語帳それぞれ2冊ずつまで
- 自身の志望校で求められる力を養える教材を選ぶ
- 英語読解学習に最適の本≠受験英語に最適な本
(1)長文・英作文・単語帳それぞれ2冊ずつまで
参考書は数を増やしすぎないことが鉄則です。それぞれ2冊ずつまで、最大でも3冊までにしましょう。
参考書選びでは「量」ではなく「質」を重視すべきです。多くの数に挑戦しても、それぞれがおろそかになってしまっては意味がありません。
受験において、「この問題集をやれば受かる」「○時間・○ページやれば受かる」といった美味しい話は全くありません。
参考書についても、その参考書を通して「志望校に合格するための力を身につける」ことが目的です。
参考書はあくまでも手段であって、目的ではありません。そのため、自身をもって「これだ!」と言えるような参考書数冊を選び、それを極めましょう!
(2)自身の志望校で求められる力を養える教材を選ぶ
2つ目のポイントは、「自分の志望校に応じた参考書を選ぶこと」です。
共通テストはともかく、国立二次試験や私立大学の受験ではそれぞれの大学によって必要な英語力がまるで違います。そのため、志望校の赤本や傾向を読んで、必要なものだけに注力できる参考書を選びましょう。
例えば、京都大学の二次試験では、文章の速読よりも
- 難解かつ複雑な構造の文を適切に把握する力
- 知らない単語の意味を文脈や文構造から推測する力
- やや難しい日本語をうまくかみ砕いて英訳する力(英作文)
などが求められます。そのため、以下で紹介する参考書はそういった力を養えるものとなっています。
志望校と参考書のミスマッチは必ず避けたいです。時間を無駄にしないためにも、しっかり選びましょう!
(3)英語読解学習に最適の本≠受験英語に最適な本
最後のポイントは、「受験英語に必要な力」と「日常生活・ビジネス英語で必要な力」は全く異なることです。
傾向として、日常・ビジネス英語では英語の瞬発力やアウトプット力が求められるのに対し、受験英語では、「難しめの英単語・熟語の知識があるか」「じっくり時間をかけて難しい英文の内容を理解できるか」が求められます。
そのため、それぞれで適切な英語参考書も異なります。受験英語向けの参考書を選びましょう。
京大生が実際に使用した英文読解教材ランキングTOP5
ここからは、筆者が大学受験の際に実際に使用した参考書をランキング形式で紹介します。ランキングが上がるほど重宝していました!
5位:やっておきたい英語長文500
最も出題頻度の高い400語から600語の標準からやや難しいレベルの英文20題で構成。内容の理解を問う客観問題から和訳問題、内容説明問題まで幅広く扱うことで、ほとんどの大学の読解問題に対応できる高度な読解力の養成をめざす。
手のつけやすさ | 4 |
長文の質 | 4.5 |
大学受験網羅度 | 4 |
解説の丁寧さ・わかりやすさ | 2 |
総合 | 3.5 |
やっておきたいシリーズは受験生の間では有名で、知っている方も多いのではないでしょうか。
掲載されている長文の質がとても良く、何度も繰り返して学習するのに最適です。
また、私が500を選んだのは、500はレベル的には上位私立校レベルなので最初の導入勉強に最適であると考えたためです。高2の3月~高3の5月ごろに使っていました。
4位:英単語ターゲット1900
1900の見出し語を100語ごとに区切り,100語単位でリズムよく学習できます。共通テストから国公立2次試験・難関私大レベルをカバー。
単語のボリューム | 5 |
例文のわかりやすさ | 3.5 |
使いやすさ | 4 |
大学受験網羅度 | 4 |
総合 | 4.5 |
英単語ターゲット1900は言わずと知れた名単語帳です。これ1冊を完璧にこなすことで、旧帝大レベルまでならば十分な語彙力を身につけることができます。
必要な英単語が網羅的に記載されています。また、個人的にはサイズのコンパクトさも魅力的です。頑張ればポケットに入るくらいの大きさです(笑)
私は高3の夏休みまでにこれを3周完了させる形で高2の中ごろから愛用していました。
おすすめの使い方は、「返し縫い暗記法」による繰り返しの反復学習です。この暗記法については、以下の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
3位:英作文が面白いほど書けるようになる本
60の「原則」と67の「頻出表現」を駆使して、大学入試の英作文で合格点が取れる実力を養成。「類題」の解答と解説は別冊にまとめて収録。
手のつけやすさ | 3.5 |
英作文のテクニック | 5 |
解説の丁寧さ | 4.5 |
大学受験網羅度 | 4 |
総合 | 4.5 |
英作文の参考書には「英作文が面白いほど書けるようになる本」を使用していました。
この本の魅力は英作文のテクニックが豊富に記載されている点です。「こういう日本語の時はこれ!」といった具合に、英作文を機械的にすらすら書けるようになります。
また、問題に対しての解答例が1つだけでなく複数紹介されている点もスバラシイ点です。
「自分のこの解答はダメなのかな?」「解答例どおりじゃないと不正解になるのかな?」といった不安や疑問に対処しやすくなっています。
2位:英文読解の透視図
英文をきちんと読むために必要な、文の構造をしっかり押さえ、そのうえで文を複雑にしていく要素を見きわめる方法を示す。
文構造把握力 | 5 |
難文の和訳力 | 5 |
長文読解力の総仕上げ | 5 |
大学受験網羅度 | 1.5 |
総合 | 4.5 |
英文読解の透視図は京大英語二次試験に必須と言っても過言ではない参考書です。
かなり難易度の高い英文が記載されており、それに対する文構造把握力・和訳力を身につけることができます・
特に、英文の構造の理解・把握に注力した参考書となっており、二次試験で難解な長文が出題される方には非常におすすめの参考書です。
1位:速読英単語 上級編
知らない語の「推測法」講義と練習問題を掲載。最新傾向を踏まえて、東大、京大、早稲田、慶應、上智、などの難関大をめざすならぜひ押さえておきたい上級語約900語を選定しました。
単語の難易度 | 4.5 |
速読力の向上 | 5 |
未知の単語の推測力 | 5 |
大学受験網羅度 | 2.5 |
総合 | 5 |
堂々の第1位は「速読英単語 上級編」です。
この単語帳の魅力は、
- 難しい英文を素早く読む力
- 文章中の知らない単語の意味を推測する力
を身につけることができる点です。特に、単語の推測力については、接頭語や接尾語、語根など単語の成り立ちにまで言及されており、一段と深い語彙力を得ることができます。
筆者はこの単語帳をスキマ時間の長文読解練習&単語の推測練習として使っていました。時期的には高3夏休み~受験当日までです!
最後に
この記事では、大学受験生におすすめの英語参考書ランキングTOP5を紹介しました。いががでしたか?
英語は一朝一夕では伸びないので、コツコツと計画的に勉強していきましょう!